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漫画「善次くんお借りします」感想 青春ってほんのちょっと意地悪だよね~

漫画「善次くんお借りします」を読みました。面白かった。エロかったし。何より青春ってこんなちょっと苦しくなるもんだっけ?って、遠い記憶を遡りつつ胸が痛みました。YUIのsummer song「青春ってほんのちょっと意地悪だよね~」を思い出す。10代って大変。甘いだけじゃない、甘酸っぱさ苦さもある。私は10代が一番しんどかったからなあ。そんなことを思い出す、いい漫画でした。

 

皆から怖がられている花岡に善次がニコッと声かけたり挨拶したりする場面に胸がキュンときたわ~。無骨そうな花岡がちょっと照れながら、素っ気なく挨拶返すところがかわいい☺️花岡が善次をインタビュー記者に指名したところもワクワク❤️

善次にマッサージしてもらうときも、なんだか様子がおかしくて、あれ?って思ってたら「ちんこ」発言きた(笑)花岡にとって善次は「一輪の花」なんだね😍ここからギラつく花岡登場。おうちデートに持ち込み、襲うという(笑)エロい。エッチの仕方が高校生の若さを感じる。

 

基本花岡は善次を溺愛していて、もうその様子が微笑ましくて、善次はどんどん綺麗になっていくし、図書館でもエッチしちゃうしニヤニヤって感じなんだけど☺️

善次は花岡を好きだけれど、野球に愛されている花岡が羨ましい、花岡になりたい、お爺ちゃんもお父さんも好きだった野球に自分は向いていないっていうコンプレックスや憧れも花岡に抱いていて。

なりたいものに自分はなれない。自分に向いていることをやろうと前向きに取り組んでいても、後ろ向きな気持ちに引っ張られる。好きな人に憧れやコンプレックスごちゃまぜな気持ちをぶつけてしまう。そういう姿が丁寧に描かれているのがよかった。善次が、ふとしたときに辛そうにしたり怒ったり諦めたような素振りしてるのを見て、10代の頃を思い出したよ。

お爺ちゃんが、花岡と会うと凄く嬉しそうにしていたり花岡の掲載記事を集めていたり、そういうのきついよな。「細い」って言われて顔色がさっと変わる善次、人間くさくて色気を感じた。「収まるとこに収まる」って自分で思っていても葛藤があるんだよな。

 

善次が花岡を試合に登板させなかったとき、かっこよかった。いつから善次くんそんなかっこよくなったん。花岡のこと真剣に愛しているんだなって。花岡が提示した登板しない交換条件には笑ったけど🤣「オナニーを見せる」はまあ笑えるけど、「善次がどこにも行かないように指輪を買う」ってどれだけ好きなの😢

 

幼なじみで従兄弟のけんちゃんはかっこいいし、後輩の翼くんは良い相談相手でかわいいキャラだし、関西弁もほのぼのしていて、全編通して面白くて癒される☺️んだけど、心の描き方がリアルで、アイデンティティ確立するこの時期ってこういう苦しさあるんだわって、10代の頃の人への憧れ劣等感コンプレックスを思い出し、懐かしいような切ないような気持ちがしました。再読したいな。